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わたしとスピリチュアルな彼女 PART5

お待たせいたしました。
ようやくPART4の続きです。
1話完結型を目指していますが、いつも長くなってしまって申し訳ありません。

ここから読み始める人にとっては「スピリチュアル?ん?」と全く意味不明かと思いますが、この話は、もともとはスピリチュアルにハマった友人、M子についての話(の予定)でした。
それがいつの間にかただの自伝的小説になっています。
今回もスピリチュアル全然関係ありません。

時間がありましたら、どうぞ読んでみてください。


* * *


前回までのあらすじ
PART1「2007年、26歳の小関と、43歳のM子の友情が芽生えた」
PART2「M子が自分の病について告白」
PART3「夫と不仲の私に、M子からのすてきなプレゼント」
PART4「ある日妻は、夫への屁みたいな闘争心からギターを始める」

詳しくはコチラ
わたしとスピリチュアルな彼女 PART1
わたしとスピリチュアルな彼女 PART2
わたしとスピリチュアルな彼女 PART3
わたしとスピリチュアルな彼女 PART4


* * *


2008年頃、私は、京都のM本ギター教室に通い始めました。
M本ギター教室のM本先生は、厳しい人でした。
一応は客商売なので、ほんの少しの愛想の良さと優しさは持ち合わせていましたが、「○マハ音楽教室」などの雇われ講師に見られるような、お客さんを褒めて持ち上げてレッスンに来させるようなところは微塵もありませんでした。
先生いわく、最近の子は軟弱なので、厳しくするとすぐにレッスンをやめてしまうのだそうです。
ですがM本先生は厳しい態度をつらぬいていました。
練習をせずに行くと、超冷たくあしらわれたりしました。


当時、ギターが超下手クソにもかかわらず、バンドでリードギターのフレーズを考えなければならなくなった私は焦っていました。

ギターソロどうしよう・・・?
普通のギタリストならこれはどうするんだろう?


バンドメンバーに聞くと「適当に弾けばいいよ」と言われました。
ギターの上手い人に訊くと、お決まりのように必ずそう言われるのです。
しかしそれは中級者以上にしか分からない言葉で、何もやったことのない私にはその「適当」すら分からないから困っているのに、みんな冷たいなぁと思っていました。

そこで先生にアドバイスを求めたら、

ハァ?
そういうのは自分のやることをやってから言え!


と怒られました。

つまり、人に訊いて楽をしようとするな、自力解決しろ!という意味でした(´ε`;)
結局、先生を含めこれまで何十人のギタリストに訊きましたが、誰も教えてくれませんでした。



でも私は先生を心から尊敬していたし、憧れていました。
先生は、演歌歌手のバックでギターを弾き、アメリカにツアーに行き、教室では生徒たちに厳しく指導し、何百万円のギターを何本も所有し、生徒に「おい弾いてみろ!」と強引にすすめてきますが、先生は生徒たちから慕われ、とてもカッコ良かったです。


恋愛感情ではないですが、先生がとても好きでした。
そして、生徒なら誰しも思うことかも知れませんが、私は一番弟子になりたかったのです。
図々しくも「先生の一番の生徒でいたい」と思っていました。
言い訳するようですが、M本先生の生徒たちは、少なからず皆そう思っていたと思います。
他の生徒と話す機会は何度もありましたが、皆先生が大好きと言っていました。
そんなわけで、当時の私は先生に褒められたくて、気に入られたくて仕方がありませんでした。


M子は、私が先生の話をすると、少し悲しそうな顔をして
Y口がかわいそうだよ!
と言いました。(Y口は当時の私の夫)
私は、すでに夫を大嫌いだ!とさえ思っていたので、そんなM子の言葉はさらっと聞き流していました。
「M子はなんで分かってくれないのかなぁ?」
などと思っていました。

今思えば、M子は警告してくれていました。
「誓いを立てたのに、こんなにすぐ心変わりしていいのか」と、私の行動が自分勝手であることを教えてくれていました。
しかし、一度嫌いと思ってしまった人を好きになることは難しく、M子の忠告を聞き入れることはありませんでした。



そんな中、初めてギター教室の発表会に出ることになりました。

先生は
「お前は初だから(クラプトンの)クロスロードでも弾け」
と言いました。

しかし発表会でクロスロードを弾く生徒は3人ほどいるらしい、と分かり(つまり初心者の定番というやつでしょうか・・・初めての人はとりあえずクロスロードを弾かされるようです)、私は「そんなのは嫌だ」と反発しました。

生意気ですね・・・

内心「なんでほかの奴と同じ事せなあかんのじゃい!」と思っていたことは否定できません。


たぶん、私は少しでも目立ちたかったんです。
先生に自分の存在をアピールしたかったんでしょうね。

私は生徒たちの中では新参者で、限りなく底辺の存在だったにもかかわらず、勘違いもはなはだしいのですが、その勘違いが、やる気の源になっていました。


いろいろ考えた結果、私は70年代の映画「M★A★S★H」の主題歌
「Suicide is Painless(自殺は苦しくない)」
の弾き語りをすることにしました。
私の中では精一杯カッコつけた選択でした。

しかし、自分は音痴で怖くて人前で歌を歌うことなどできず、カラオケに行けば緊張して耳が赤くなるような小心者であるということを、忘れていました・・・
(実は今もそんなに変わっていないですけどね)


* * *


弾き語りをしようと決めてから、何でこんな選択をしてしまったのかと、ものすごく後悔しました。
想像するだけで緊張してしまって手の震えが止まりませんでした。


人前で歌を歌う練習しようと思い、公園にギターを持っていったりしましたが、ビビって何もできずに帰る日が続きました。
人がいなくなったら練習しようと思って待っていましたが(なんか本末転倒ですが)、なかなか都合よく人はいなくなりませんでした。
いつ通行人が来るかと思うと、手が震えて息ができなくなりました。


ひくほど小心者ですね。


というか、こんなに緊張するということは、上手いことやろうと思っていたからでしょうね・・・


家は集合住宅だったので練習はできませんでした。
壁の薄いことで有名なレオパレスだったのです・・・。
加えて、当時となりにはヤのつく職業の人が住んでいました。
(たまに外に派手なシャツの男、白スーツの男、新人、高そうな車という黄金の組み合わせがやって来てました)

私は、悩んだ挙句、唯一の友人であるM子に、歌を聴いてくれないかとお願いしました。


歌なんて歌えもしないくせに弾き語りをしたがるなんて、夫に言えばバカにされると思っていました。
その頃は、バカにされるのが嫌でした。
屁みたいな対抗心ゆえに、情けない自分を見せるのが嫌でした。
恥ずかしい自分を見せられるのは、M子しかいませんでした。


そんなわけで私は、ある日アコースティックギターを持ってM子の家に行きました。
M子には、先生に気に入られたいという不純な動機を告げず、純粋に音楽をやりたいから歌いたいと言いました。
M子もなんの疑いもなく、応援してくれました。

うん!いいじゃんいいじゃん!
頑張りなよ!!

と、澱みのない目で言ってくれました。


私は、M子の前でさえ、気絶しそうなくらい緊張してしまいました。
目の前にM子じゃなくてお客さんがいたらどうなるんだろう、と想像したらいつものように手足がガタガタ震えて止まらなくなりました。

そしてドン引きするくらい震えた声で「Suicide is Painless」を歌いました。
目の前でM子が正座して聴いていました。


いくらM子でも

これはダメだね・・・
どうしようね・・・
考え直そうか?
曲、変えようか?

と言うと思ったのですが(誇張ではなく本当にマズい状態でした)、

文ちゃん、よく頑張ったね!
これからもっと頑張ったらもっとよくなるよ!


と言って優しく笑ってくれました。

その後にも何かいろいろ言ってくれた気がするのですが、残念ながら緊張の糸が切れて頭が混乱していたため、その後のことはよく覚えていません。

本当にひどい有様だったのに、M子はなぜそんな風に言ってくれたのか疑問に思わないわけではなかったのですが、不思議とM子の言葉で私は救われ、その後はなぜかあまり緊張しなくなりました。


その後、発表会の日が来ましたが、それほど緊張もなく、無難に終わりました。
本当に、あっけなかったです。
もちろん普通の緊張はしましたが、それまで感じていたような足がガタガタ震えるとかそういうレベルではなくなりました。

おかげで、私は発表会を乗り切ることができました。


先生は後日、目を合わせずに
ああ、発表会頑張ってたやん
と一言褒めてくれました。
私は表情には出さずに心の中でメチャメチャ喜びましたが、少しだけ顔に出ていたかもしれません。

でも、先生に褒められたのは
人生で、このとき一回だけでした(´゚д゚`)



「Suicide is Painless」はその後、自分のバンドでもカヴァーしました。
今でも大好きな曲のひとつです。



この頃、M子も夫のT也とバンド活動を始めると言いました。
M子がボーカルで、T也がギター、ベースとドラムを募集すると言っていました。

私は、やっとステージに立つM子の姿を見られるのだ、M子の友達としてステージから降りてきたM子に一番に声をかけるんだ、と淡い期待を抱きました。
(よくバンドの漫画とかであるシーンですよね)
勝手に想像して、楽しみで仕方がなくなりました。

絶対に、ライブ見に行くから!
楽しみだな!
早く見たいな!


と会うたびに、何度も何度もしつこくM子に言い続けました。

M子も、しょうがないな・・・という顔で
いつか必ずライブをするから、見に来てね
と言いました。

PART6に続く



★次回予告★

M子の病気の原因が明らかに。
そのとき小関の取った行動は・・・!?

Mille_Petrozza_cooking.jpg

乞うご期待!!

Mille_Petrozza_preasure_to_cook.jpg

なんでしょうね・・・この画像は・・・
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コメント

mano

こんばんは。(´▽`*)
うわー( ゚Д゚)大佐じゃなくて、びっくりした。この写真ねー。。私も見た時、なんじゃこら?
と思いました。(;´∀`)でも、意外に料理上手いのかもしれない。。すごい数の
スパイスが、棚にあるから。。(;´∀`)2枚目の写真、なんだか竹内力入ってないですか?
年取って、絶対変わったんだと思うわ。。ミレ。。(なんか、こんなイメージの人じゃなかった
と思う。。)(≧▽≦)PLEASURE TO COOKて、、。まさか、30年後にこんな写真
撮るとは思わんかったわ。。
前降りが長い。。続きですね。ギターの先生、厳しかったんですね。でも、それが良かったのかも
しれない。。なんか、緊張感がある方が、上達が早そう。。でも、この頃は、色々、複雑な
心理状態だったのですね。。確かに、前の旦那さんは、合わなかったのかもしれませんね。
縁がなかったのでしょうね。。なんだか、競争心をあおってしまう関係性だったのかも。。
M子さんの、励ましで、歌う事にも自信がついたのは、間違いないですね。。でも、M子さん、
病気だったのか。M子さん夫婦は、なんだか浮世離れした感じではありますが。。
続き、待ってます。。(´▽`*)

小関 文

Re: タイトルなし
こんにちは( ´ ▽ ` )ノ
いつもご訪問いただきましてありがとうございます。

いつもどおり大佐の画像にしようと思ったのですが、
PLEASURE TO COOKが保存画像フォルダの中でくすぶっていたので(?)
つい上げてしまいましたw
料理上手そうですよね。
棚のスパイスの数もすごいですが、鍋の中も美味しそうです(*´∇`*)
辛そうです!
竹内力っぽいというのも・・・何となくわかりますよ(;^ω^)

ずっと思ってたことですが「Pleasure to Kill」の「Pleasure」が
「プレジャー」ではなくて「プレッシャー」に聞こえてしまう私です。
生で聞いたらそうでもないのかなーと思いきや、ライブでも「プレッシャー」と
きこえました(;^ω^)耳が悪いのか・・・
殺す喜びが殺す重圧に・・・
脳内では、重い使命を背負った暗殺者(映画の主人公みたい)の歌になってます。
勝手に変えてファンに怒られますね。

あ、前置きが長くてすいません!

M子がいなかったら、私はバンドでボーカルはやってないかもしれません。
なんか、色々な人に支えられてここまで来たのだなぁ・・・としみじみ思います。
というか、これを書いてるうちに色々気づきました。
これを書くのはM子のことを思い出すのと同時に、自分のリハビリ(?)に
なっているような気もします。

M子は、病気というか、双極性障害(うつ病)で、長い間仕事に出ることもできず
昼間は疲れやすく夜は眠れず、不自由な日々を過ごしているようでした。
でも、うつ病を病気とみなさない人も多いですね。
(心の持ちようだ!という人もいますし・・・)
M子は身体的にとても辛いのだと言っていました。

でも、その後のM子の変化を見ると、そうともいえないのかも知れません。
あ、これはまた次回以降の話ですね。
また、もうしばらくお付き合いください( ´ ▽ ` )ノ

mano

こんばんは。(´▽`*)
確かに、プレシャーって、聞こえる。私も思ってた。まあ、英語圏の人じゃないし、ドイツ人だからか。と、勝手に思ってた。(;´∀`)
この曲、私も長らく、西ドイツ盤(;´∀`)の、ミニLPとカップリングで、歌詞なしの
CD所有だったため、何歌ってんのかわからんかったんですが、このたび、
再発盤を買い、(でも、輸入もの。。)歌詞読んでみた。衝撃的だった。
(;´∀`)なんか、ゾンビというか、そういう殺人鬼が人を襲いまくって、棺桶に
帰っていくみたいな感じだった。。(まあ、10代の時の作品なので、)
全曲、多分そういう世界観だと思う。。(やはり、10代だから、、ね。)
メンバーが演奏力と、速度がバラバラで、(;´∀`)異常に速く聴こえる
スラッシュの金字塔ですよ。(それは、ミレも認めてた。偶然の産物だとか。。)
すみません。一人語りが、長くて、恐縮です。。

M子さん、、。いわゆる躁鬱病なのですね。。この病気は、特に躁の時が
わかりにくいらしいですね。。ご本人もつらいと思います。
やはり、完璧主義的なところもあるのかな。。続き楽しみです。



小関 文

Re: タイトルなし
こんにちは( ´ ▽ ` )ノ

や、やっぱりプレッシャーに聞こえますよね!?
(少し安心しました)
歌詞は読んだことなかったのですが、やっぱり文字通り殺人鬼の歌だったんですね。

何か、ブラックメタルとか、顔が白塗りのバンドとか
皆さんが怖がるような音楽をやっている方には2通りあるようでして
本当に殺人鬼が好きな方と、全くそうでない方がいるようです。

前にバンドを一緒にやっていたボーカルの男性(デス声)は
家では殺人鬼の自伝を読んでるとか言ってました。
生き方も殺人鬼になりきるとか言ってました。
こういう音楽好きな人って、やっぱりホラー映画に出てくるような猟奇殺人鬼とか
をリスペクトしてるのかなぁ、怖いなぁと当時は思いました(;^ω^)

でも、激しい音楽を演奏するのが目的で、そういう世界観を利用しているだけ
と考えている人もいるようです。
最近出会うバンドマンは、こっちの考え方の人が多いです。
暗くて陰鬱で暴力的な音楽やってて、しかも歌詞の中で神を冒涜してますが
でも実際は全然そんなこと思ってません、みたいな感じの・・・。
なんか題材としては、激しい音楽に合っているのかもしれません。

というか・・・
速度が合ってないから速く聞こえるんですかΣ(゚д゚lll)
しかも狙ってやったわけではないという所がすごいですね。

スレイヤーより速いなんて・・・恐ろしい子・・・!

M子さんは、そうですね。躁うつ病ですね。
最近はもっぱら躁状態のようですが・・・ってこれはまだ出せない情報だった(´∀`lll)

今後とも、よろしくお願いします・・・w
非公開コメント

小関 文

結婚相談所勤務。
レディーススラッシュメタルバンドVALKYRIE(ヴァルキューレ)でGt/Voをしてます。

スラッシュメタル、パワーメタルが好きです。
・・・が、音楽なら何でも好きです。
実はメタルを聴き始めて日が浅いので「これは定番でしょ!」というバンドやアルバムを知らなかったりしますが、温かい目で見守りつつ教えてもらえると嬉しいです。

休日はバスケ観戦などしてます。
Bリーグ始まって以来、大阪エヴェッサを応援し、舞洲でのホームゲームに足を運んだりしてます。
エヴェッサ以外のチームも応援してます。

ツイッターー→@damoin667
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