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わたしとスピリチュアルな彼女 PART12

スピカノファンの皆様、お待たせしました!!

ものすごく期間が開いてしまいましたが、皆さん、どんな話だったか覚えてますか?
いつもスッカリ忘れた頃の更新で大変申し訳ございませんm(__)m

記憶にない方はあらすじをどうぞ。

* * *

前回までのあらすじ
PART1「2007年、26歳の小関と、43歳のM子の友情が芽生えた」
PART2「M子が自分の病について告白」
PART3「夫と不仲の私に、M子からのすてきなプレゼント」
PART4「ある日妻は、夫への屁みたいな闘争心からギターを始める」
PART5「M子の言葉の力で、小関は歌が歌えるようになる」
PART6「M子が躁うつ病の原因を告白」
PART7「ある日、締め出されたことに気づいた小関は家の窓から侵入を試みる」
PART8「小関、家を追われて大阪へ行く」
PART9「大阪での新しい生活、M子とは疎遠に・・・」
PART10「テレパシー能力を手に入れて進化したM子」
PART11「M子の望みは・・・」

詳しくはコチラ
わたしとスピリチュアルな彼女 PART1
わたしとスピリチュアルな彼女 PART2
わたしとスピリチュアルな彼女 PART3
わたしとスピリチュアルな彼女 PART4
わたしとスピリチュアルな彼女 PART5
わたしとスピリチュアルな彼女 PART6
わたしとスピリチュアルな彼女 PART7
わたしとスピリチュアルな彼女 PART8
わたしとスピリチュアルな彼女 PART9
わたしとスピリチュアルな彼女 PART10
わたしとスピリチュアルな彼女 PART11

* * *


2016年の初めのまだ寒い日、私は夫を連れて、M子に会いに行きました。
京都のとあるレストランで待ち合わせをしていました。

M子は、綺麗にお化粧をして、ゴシックな服装に身を包んだお姉さんといった感じでした。
良く言えば神秘的、悪く言えば黒柳徹子みたいだなと思いました。

その日も、M子はよく喋りました。
ですが、夫の前で波動やテレパシーの話はせず、当たり障りのない話ばかりをしていたので、私は少し安心しました。
もちろん豪華なランチの話もしませんでした。

なぁんだ、心配して損したな、と思いました。



私、ハイパーだから!
ごめんね!ハイパーな私で疲れるでしょ?


と何度も言っていましたが、それだけは意味が分かりませんでした・・・


レストランで食事をして、その後カラオケに行こう!という話になりました。
店を出ると、ちょうど道の向こう側にジャンカラ(関西に何店舗かあるカラオケボックスの名前)が見えました。
M子が

すごーい!!また共時性だよ!
共時性の連続だよ!
どれだけ続くんだろう!


と騒いでいましたが、聞こえないふりをしました。

共時性って、こんな場合にも使えるのか・・・
と少し衝撃を受けたのを覚えています。

M子は、カラオケで椎名林檎の曲を何曲か歌っていました。
M子の歌声を聴くのは6年ぶりくらいでした。
この日は、特に心配していたようなこともなく、ただ楽しく過ごせました。

その日は本当に楽しかったんです。


* * *


大阪に帰ってからM子から手紙が届きました。
私の誕生日だったので、そのお祝いのカードを贈ってくれたのです。

なんて素敵な友達・・・(*´ω`*)

と思いきや、私はその手紙を見て、現実に引き戻されました。

見なかったことにしようと思って捨ててしまったので、残念ながら内容はほとんど覚えていないのですが、最後のほうに「波動のレベル」についての話が書いてあったと記憶しています。
嬉しいはずの手紙で、私は憂鬱になりました。

このままM子を見守ろうか、指摘しようか、立ち去ろうか?
どうするのが正解なのか?
今までさんざん考えて、答えは出ませんでした。
しかし、このときまさに限界に来ていたのかも知れません。

これ以上見て見ぬふりができない・・・!
とはっきり思ったのです。


私は少し考えてM子にメールしました。

M子は、どうしてしまったのか?
M子が元気そうで嬉しいけど、周りが見えなくなっているのでないか?と。


すると、今までと何も変わりない内容のメールが返ってきました。
いつもの、全然知らない「すごい人」がたくさん出てくるメール・・・
M子からのメール 末期


M子のメールには何人もの人物が登場する・・・

六動さん住職
ジャズピアニストの山見先生
万華鏡アーティストである息子さん
京都の藤井先生
中学二年生からの親友
毎週来てくれるヘルパーさん
実家の近所のおばちゃん
中島美嘉

改めて数えたら、謎の「○○君」を含めて9人もいました。

このメールを受け取ってすぐは
こんなにたくさんの人が私の言う事は正論だと言ってくれているのに、なんで文ちゃんにはそれが分からないの!?
と言われたようでショックでした。
色々な意味でショックでした。



私は、メールを返信しました。
きっと、最後のメールになるだろうなと思いました。


M子のメールには、たくさんの人が登場するね。
昔は、そんなことなかったのにね。
私は、M子とお話をするのが楽しかった。
住職さんやピアニストの先生や、そのほかの誰かの承認がなくても、私はM子の言葉というだけで信じられたんだ。
「M子」と話しているのが楽しかった。
今は、私は誰と話しているのだろう?と思うことがあるよ。
あなたは誰なのだろう?


* * *


きっと、こういうことだったのだと思います。

M子はT也に別れを告げられ、自分では気付かないほどの大きなショックを受けた。
その現実がとても受け入れられなかった。
M子は「実はそのとき、自分も○○君のことが好きだったから、T也と別れて好都合だった」と思い込むことで、心の平穏を保とうとした。
でも「○○君」はただ引き合いに出されただけだから、すぐにどこかに消えてしまった。
本当は、好きでもなんでもない、人生の通りすがりの人だった。


その後、何人も別の「△△君」がかわるがわる登場した。
でも、すぐに名前が消えていった。


M子は、T也に振られて自信を失ったままでは、生きていけない。
それほどT也は大きな存在で、無償の愛をくれる人だった。
その代わりとして登場したのが、何人もの「△△君」や住職さんやピアニストを始めとするたくさんの人たちだった。

でも、その人たちも、ただの通りすがりの人でしかない。
何度も何度も「著名な○○さんは私を認めてくれている」と確認し続けなければ、安心することができない。
私に電話をかけてメールを送って、他の友人たちにも同じようにする。
M子が現代っ子なら、SNSに投稿してたくさんの「いいね!」をもらうことに似ているだろう。


でも、それがM子の折れそうな心を支えていた。
同意しない友人は「理解のない人だった」「波長が合わなかった」と言えばいい。
きっと、何人かの友人がM子の元を去っていっただろう。


自分には人にはない能力があると思い込むことも、アイデンティティを取り戻すため。
その優越感は、少しだけM子を元気づけるのに役立ったのかも知れない。
実は、スピリチュアルがなければ、とっくにM子は生きていけなくなっているのかも知れない。



こんな風に書いていますが、全てただの憶測です。
M子はただ、スピリチュアルの優しい言葉に触れていたいだけなのかも知れません。


私自身にも、M子と似たようなことがありました。
SNSがまだなかった時代、私は大勢の友達と写っている集合写真を、何枚も何枚も部屋中に貼っていました。
それは、私はこんなにたくさんの友達がいると自分自身に思い込ませるためでした。
本当のところは心許せる友人などおりませんでした。
いつも心が寂しく、それを人に知られたくないと思っていました。
しかし口では「私にはこんなにたくさん友達がいて幸せ!幸せ!」と言っていました。
皆にそういう風に思われたかっただけです。
現実から目を逸らしたくて、自分さえも騙していました。
外から見たら、完全に病気だったと思います。

それは、ギターという友人を得てからは、徐々に消えて行きましたが。
(つまり別の病気にかかったんですねw)


この頃の自分とM子の状態が近いのかどうかは分かりませんが、同じなのだとすれば、M子はいつも周囲の人に認められ続けなければ安心することができないのです。
今のままでは永遠に心の平穏は訪れない。
しかもそれを指摘すれば「どうせあなたには分からない!」と、ものすごい反発に遭うだろうと思います。


何度も、ネットで解決策を調べました。
どのサイトも書いてあることは同じでした。


「放っておくのがよい」


・・・まあそうですよね。


そうしているうちに、そもそも私は「M子が脱スピして普通の人に戻ったほうが幸せだ」という、傲慢な考えを持っていることに気付いたのです。
M子にとってどういう生き方が幸せなんて、M子が決めることです。
M子にとって良いこととは・・・と提案するなど、「自分の娘をお金持ちと結婚させたら幸せになる」と信じて疑わない親と同じなのかもしれない。
過剰にM子に干渉すべきでないのかもしれない。

でも「そんなのって冷たいよね」という人もいるかも知れません。
あきらめずに元に戻るように働きかける、もしくは近くで見守るべきだと。

そうすることで、何か変わるだろうか?
近くで、今までと変わらずにM子に接していれば、M子はきっとこのままだろう。
このまま・・・
数年前の「話していて楽しかった自信に満ちたM子」とは別の人のまま。



私は、M子が戻ってくる日をただ待つことにしました。

もしある日、M子が以前のような口調で私に話しかけてきたら、何もなかったように、ただ普通に接しよう。
スピリチュアルなM子だった頃のことなど、なかったかのように。

そんな日が来ればいい・・・
でも来なくてもいい。

M子が向こうで生きていく決心をしたのならそれでいい。


今でも自分の選択が正しかったのかどうか分かりません。
もっと何か、M子のためにするべきことがあったのではないかと思うこともあります。
でも、どうするのが一番いいのか、やっぱり私には分かりません。
だから、この懺悔にも似た話を書きました。



結婚して京都に来て、何も知らなかった、何も出来なかった、ただの主婦の私にとって、M子は憧れの人でした。
「音楽をやっている人」ってやっぱり雰囲気違うなぁ、と思いました。




ずっと私の成長を見守ってくれて、本当にありがとう。


* * *


ここまで読んでくださってありがとうございました(*´∇`*)
スピカノは今回で終わりです。
小関文の次の連載にもご期待ください!!!

(※ありません)

いやしかし、次回から何を書こうか、困りますね~・・・(´・ω・`)
dave_mustaine_悲しくなることもあるけど平気な大佐ちゃん.jpg
いい表情だ(´・∀・`)
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コメント

mano

こんばんは。(*‘∀‘)
とうとう最終回ですね。結局、M子さんとは、決別という事になりましたね。。
M子さんは、これからどこへ向かうのでしょうか。。?ちょっと、昔お別れした友人を思い出しました。
スピリチュアルな所まで行っていたというわけではないけど。。。よくライブと行ってた人なんですが、、。
どこか、自分をエキセントリックな人だと思いたかったところがあったかもしれません。長い付き合いでしたが、
ほんとのところで、友人関係は結べなかったんだなー。とも思います。まあ、色々多趣味な方で、手広く
色んなことをしてましたね。(でも、持続性がなかったように思う。。)向こうから、私を見たら言い分は
あるだろうから、どちらが悪いとかはないけど。。まあ、ある事で、お別れしたんですが。。仕方ないですね。
(;´∀`)

でも、この人と若い頃、一緒にいたおかげで、色々楽しい事はあったので、それはそれで
良かったと思います。音楽の情報をキャッチしたりするのが早い人でしたね。。
でも、今はもう会いたくないかな。。(;´∀`)だから、M子さんも彼女の道を行かれたらいいのだと思う。
小関さんにとって、いろんなきっかけをつくってくれた人で、いいのでは。。(*‘∀‘)
元気で、いてくれたらいいですね。。
そうそう、liveの写真、かっこよく撮れてますね!この間コメントするのを忘れてしまいました。
今度は、何を連載?されるのでしょうか?
大佐は、何を照れている?のか?って違うか。。



小関 文

Re: タイトルなし
こんにちは( ´ ▽ ` )ノ
いつもご訪問いただきまして、まことにありがとうございます。
そして、最終回まで読んでいただきまして本当にありがとうございます。
長かったですねー・・・(;^ω^)
最初は3回くらいでサラッと終わるつもりが、この事情はあるからこのエピソードは書かなきゃ!
というのが増えて結局第12回まできてしまった(´∀`lll)

M子さんとは、現在連絡をとっていません。
彼女はどこへ向かうのでしょうね・・・(´-`)
M子の歳を考えると、周りから余計なことを言って考えを変えさせようなんて思うより
このまま進んだほうがいいのかな?などと考えてしまったりもします。
ただただ、M子の心が穏やかになることを祈るだけですね(;^ω^)
どんなに本人が「楽しい!心穏やかだよ!幸せ!」と言っていても、
外から見ていると必死さがにじみ出ているようです。
以前のように、自信を取り戻してくれると良いのですが・・・

manoさんにもそんな友人がおられたのですね。
「自分をエキセントリックな人だと思いたかった」というところにちょっと親近感
というか自分と同じものを感じてしまいますが・・・(´∀`lll)
自分はすごく真面目で気弱で保守的で健康に気を使っていますが、
「ハァ?健康?そんなの知ったことか!」と言えるパンキッシュな人にあこがれます・・・
自分にない部分を持っている人への憧れは強いですw
だからパンクスの方の髪型とか真似したくなるわけですが・・・w

長い付き合いだったけどお別れした友人、ってそんなにいないですよね。
お別れするにもエネルギー使いますからねー(;´∀`)
そのまま連絡取らなくなって忘れてしまった人なら何人もいますが(汗)

本当にM子には感謝してますよ(*´ω`*)
今現在、M子とは連絡を取ることはできませんが
京都に来たばかりで不安だった自分を近くで励まして助けてくれたことを
私が今後ずっと忘れなければいいのかな、と今では思います。

LIVEの写真は凄腕カメラマンさんが撮ってくれますからねー(笑)
実物より良く撮れますよ(;´∀`)

次何を書こうか、ちょっと本気で悩んでおります・・・
作家ではないので、自分の経験したことしか書けないという不自由があります(´-`)
もっと国語の勉強しておけばよかったよ・・・(´-`)

zen

通りすがりですが
たまたま立ち寄ったのですが、テーマが興味深いものだったので、一気に拝読させていただきました。
私も過去に似たような経験があったので、その当時の私自身が感じたものと比較したくなったのです。
小関さんは過去のご自身について「劣等感の塊」と表現されていますが、私が拝読する限り、今も昔も「素直」で「純粋」な方なんだろうと思います。
私も歳をとり、若かりし頃の苦い記憶も風化しつつありますが、もっと素直になれたら…と後悔することはあります。
何を感じ、そこから何を生み出すかは人それぞれですが、全ての事象は必然的なもので、結果的に今が幸せなら、それが「正解」だったのだと思うようにしています。
なんか、読み進めるうちに親近感が湧いてきたので、気が向いたら別の自伝も書いてもらえると有難いです。

小関 文

Re: 通りすがりですが
zenさん、こんにちは。
お立ち寄りいただきましてありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ

似たような経験をお持ちですか・・・
色々、悩んで、考えられたことだと思います。
身近にこういった方がいないと、普段は考えることもありませんよね。
でも、考える機会を与えられて良かったとも思います。

残念ながら私は素直で純粋ではないように思いますが(自己評価)・・・
特に若い頃は、今とは比べ物にならないほどひどかったように思いますね(´◦ω◦`)
自分に自信がなかったですし・・・
自信がなくて、周囲を恐れて、尖っていました。
その節は、刺々しい空気を振りまいて申し訳なかったと思っています。

若い頃から素直な心を持っていたら、人生は全然違ったのでしょうね(;´∀`)
・・・なんて思うことは確かにあります。
でも気付くのが遅れた結果、得た物もあるのでもう良いですけどね(^^)

次の連載は未定なのですが、また何か書くと思います(*´-`)
そのときはまた、よろしくお願いします(笑)

zen

Re
貴見に同感です。
個人的な見解としては、自分に自信のある人、そうでない人、それぞれ似た者同士が引き合う自然な力があるように思います。
また、後者の場合において、それが不幸にも恋人同士だったりすると、劣等感や猜疑心の矛先が予期せぬ方向に向かい、取り返しのつかない過ちを犯すこともあると思います。
過去の私自身がそうだったのですが、遠い昔のことにも関わらず、今も強い後悔の念に駆られることがあります。
幸い、今の自分は周囲の支えもあって、それなりに幸せな生活を送っているせいか、尚更そのように感じるのかもしれません。
なので、次の連載では、そのようなシチュエーションの描写を期待しております。

なお、話は完全にそれますが、最近は免疫力を高めてガンを抑制する「オプジーボ」や「キイトルーダ」といった薬があるそうです。
いずれも高額ですが、副作用無しで治療できる上、将来的には安価な類似薬も出て来ると思いますので、将来を悲観する必要は無いと思いますよ?
喫煙者はボケにくいってイギリスの誰かも言ってましたから。
非公開コメント

小関 文

結婚相談所勤務。
レディーススラッシュメタルバンドVALKYRIE(ヴァルキューレ)でGt/Voをしてます。

スラッシュメタル、パワーメタルが好きです。
・・・が、音楽なら何でも好きです。
実はメタルを聴き始めて日が浅いので「これは定番でしょ!」というバンドやアルバムを知らなかったりしますが、温かい目で見守りつつ教えてもらえると嬉しいです。

休日はバスケ観戦などしてます。
Bリーグ始まって以来、大阪エヴェッサを応援し、舞洲でのホームゲームに足を運んだりしてます。
エヴェッサ以外のチームも応援してます。

ツイッターー→@damoin667
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