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新卒で金融関係のブラック企業に入社した話 その7

前回までのあらすじ
小関は新卒で「商品取引」を扱う企業・A社に入社した。
タウンページで無作為に電話をかけつつ、アポイントが取れた見込み客を訪問する日々が続いた。
しかし次第に、自分のしていることに罪悪感を持ち始めた。


↓詳しくはコチラ
新卒で金融関係のブラック企業に入社した話 その1~6
http://damoin667.blog.fc2.com/blog-category-39.html


***


アポ電をかけていると、たまに電話口で怒鳴られることがあった。
「もう二度とかけてくるな!」
「やかましい!(ガチャ)」
「忙しいねんアホか!(ガチャ)」
なんてのは、普通にあることだ。

すぐに切ってくれるなら、それほど怖いとも思わない。
怖いのは、切ることもなく高圧的な態度で長時間に渡って脅されることだった。

なあ、あんた仕事の邪魔するような電話かけてきてタダで済むと思うてるん?
これはれっきとした営業妨害や。
ただでは済まんぞ。

上司に代わる?
あかんで。
わしはあんたと話しとるんや。
あんたは人間のクズや、なあ。
よく生きてるなあ。恥ずかしくないんけ。


このような意味のない脅し文句を何分も浴びせられ続けると、だんだん頭が働かなくなってくる。
早く切ればいいのだが、残念ながら悲しくて言葉が出てこない。
本当に「私は立派な仕事をしてる!恥ずかしくない!」と思うのなら、言い返せたかも知れない。
しかし残念ながら、私は電話の相手の言葉を否定できなかった。
向かいでN副主任が「早く切れ」というジェスチャーをするが、私は完全に相手のペースに呑まれていた。
そして、無駄な電話をしてしまった罪で、切ってからN副主任に怒鳴られるパターンだった。

社内にいる先輩たちは、このような脅しは何度も経験しているだろう。
私はよほど心が弱いのか。
もっと精神が強くならなければ「社会人」とは言えないのだろうか?


***


そんな中、同期の男の子がひとり、会社に来なくなった。
飲み会では陽気に喋っていた、だが真面目そうな子だった。
彼は胃腸炎になってしまったらしい。

次の日も、その次の日も、彼は来なかった。
どうやら、胃に穴が開いているとのことだった。


彼は、同期での退社、1人目であった。


気が滅入ってしまっていたある日、N副主任ではなく課長から
「気晴らしに、飛び込み営業でもしてきたらどうだ?」
と提案された。
ここにいたら本当にどうかなってしまいそうだと感じていた私は、行くことにした。
とにかく、電話をかけなければいけない現実から逃れたかった。
N副主任のそばを離れたかった。

もちろん、手ぶらで帰ることは許されない。
「名刺を30枚交換してくる」が最低条件であるとN副主任は言った。
飛び込み営業などした事がないが、別にそんなに難しくない条件のように思えた。


しかし、実際に行ってみると想像以上に厳しく、誰も名刺交換などしてくれなかった。
2020年の今は、突然訪ねてきて「この地域を担当しております、ナントカ生命のナントカです!」という若い飛び込み営業マンをひたすら追い払う側にいるが、本当に気の毒だなという感想しかない。
もちろん名刺なんて渡すわけがない。
名刺を渡すのは、「営業電話をかけてもいいですよ」に等しい。
それは20年前も同じで、名刺を受け取ってはもらえたが(速攻ゴミ箱に捨てられるのだろう)、誰も自分の名刺をくれなかった。


電話と違うのは、あからさまに嫌な顔をされたり、怒鳴られたりしないことだった。
人とはそういうものなのだろうか。
顔が見えなければ、あれほど酷い言葉を投げつけてくるのに、実際に行けば「結構ですので~」と比較的丁寧にあしらわれるだけだった。
「ああ、いらないから」とシッシッと追い払われることもあったが、それほど傷つく事もなかった。


私は、電話が嫌になったら飛び込み営業に出ようと決めた。
N副主任のそばにいなくていい、怒鳴られない、脅されない、外の空気が吸える。
しかし、何か成果がないと次も飛び込み営業に行かせてもらえない。
私は、ボケたおじいちゃんでも何でもいいから、とにかく名刺交換をしてくれそうな人を探した。
そのうち、誰も来ない暇そうな商店街の、世捨て人みたいな経営者から名刺をむしり取ることを覚えた。
若い人、賢そうな人は決して名刺はくれない、でもお年寄りを狙えば比較的簡単だった。
これも憂鬱な社内を脱出するためだ。仕方がない。
もう何の目的で、何のために働いているのか、よく分からなくなってきていた。


続く


今日はウーバーイーツではなく、うなぎ!
今日の夕食はうなぎ
鰻が100円で買える世の中になりますように。


今週も全然何も変わったことなしです。
ドラクエウォークScreenshot_20200629_131617_square_enix
気が付けば全員涼しげな格好になりましたな。
だって夏だから。


大阪エヴェッサの応援のため、試合を見に行くかどうか分からないけどファンクラブに入り、普段でも着れそうなTシャツを買いました。
小関文with大阪エヴェッサTシャツ(無難)
周りにも様子を聞いてみると、皆そんな感じのようです。
上司いわく、Jリーグは入場できる観客が大幅に制限されるので、シーズンシートの人が優先なんだそうです・・・世知辛い(´゚д゚`)


ではまた( ˘ω˘ )
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小関 文

結婚相談所勤務。
レディーススラッシュメタルバンドVALKYRIE(ヴァルキューレ)でGt/Voをしてます。

スラッシュメタル、パワーメタルが好きです。
・・・が、音楽なら何でも好きです。
実はメタルを聴き始めて日が浅いので「これは定番でしょ!」というバンドやアルバムを知らなかったりしますが、温かい目で見守りつつ教えてもらえると嬉しいです。

休日はバスケ観戦などしてます。
Bリーグ始まって以来、大阪エヴェッサを応援し、舞洲でのホームゲームに足を運んだりしてます。
エヴェッサ以外のチームも応援してます。

ツイッターー→@damoin667
メタラーの方、ブースターの方、共通点ある方はフォローします(鍵付きアカウントの方除く)。お気軽にどうぞ。
最近フォローバックが遅れ気味で申し訳ありません。

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