FC2ブログ

わたしとスピリチュアルな彼女 PART2

この話は、長い付き合いだった友人のM子と出会ってから
お別れするまでの10年間の話です。

暗い気分になってしまうかも知れませんので、
憂鬱な話が嫌いな方は読むのをご遠慮ください。


前回までのあらすじ
「2007年、26歳の小関と、43歳のM子の友情が芽生えた」

↓詳しくはコチラ↓
わたしとスピリチュアルな彼女 PART1
http://damoin667.blog.fc2.com/blog-entry-90.html


* * *


M子とは、よく河原町などに遊びに行くようになりました。
M子は、小関が一人で入ることはまずないような
オサレな喫茶店やオサレなバーをいろいろ教えてくれました。

あまり覚えていないのですが、老舗のD・D(ディーディー)というバーや
フランソアという純喫茶などに連れて行ってもらいました。


ガヤガヤうるさい居酒屋に慣れている私は、静か過ぎる店内で
いつも緊張して肩が凝りまくっていました(´ε`;)


純喫茶に行ったときは、周りを見ると大半のお客様がおひとり様で
皆目を伏せて読書をしていました。
きっとそこにいたのは、文化レベルの高い人たちなのだろうと思います。

M子も、たとえば映画の話になると、
誰でも楽しめるわかりやすいハリウッドアクション映画ではなく
小難しいゴシック・シュール・サブカル臭のフランス映画の話をするので
私はいつも恐縮してやはり肩が凝りまくっていました(´ε`;)


↓こういうの(ヤン・シュヴァンクマイエルという監督)が好きだと言ってました
ヤン・シュヴァンクマイエル_アリス

ヤン・シュヴァンクマイエル_アリス2



ある日M子は、そのフランソアという喫茶店で
自分は双極性障害(躁うつ病)を患っていると打ち明けました。

M子は一緒にいるときも大量の薬(1回につき10種類ほど)を持ち歩いていて
食事のときに飲んでいたので、それとなく気づいてはいました。

M子は、これがないと発作が起こるのだと言いました。
そのほかの症状としては、外出するのがとても疲れる、あまりに疲れてしまうと夜眠れない
と言っていました。
疲れていると2秒で寝てしまう私には(疲れていなくても2秒で寝ますが)
「疲れる=眠れない」とか何を言ってるんだか全然わかりませんでした。

しかし、それからというもの、M子がどれだけ辛いのか理解しようと思い
うつ病について色々調べるようになりました。


また、M子はその病気のせいで長い間働きに出ておらず
M子の夫の収入だけで生活している、ということも知りました。
たしかに外出するだけでとても疲れ、疲れると丸3日ほど眠れなく
薬もやめられない、薬がないと発作が起きる、となれば働くのは難しそうです。


M子は20代の頃、東京で働いていて、キャリアウーマンだったと言います。
どうしても働きたい企業があり、自ら会社に乗り込んでいって自分を採用してくれと売り込んだのだそうです。
それを聞いて、すごい行動力だなと感心したのを覚えています。


また、20代のM子はとても美しく、男性にモテたそうです。
CMに出たこともあるそうです。
M子の家に遊びに行ったときに、そのCMを収録したVHS(放映当時DVDはなかった)を見せてくれました。
そこには、とてもキュート(死語?)な、若いM子が映っていました。
M子は、輝いていました。


プライベートでも、映画監督と恋をして同棲し
バンドをやっていて、ボーカルとキーボードを担当していたそうです。


何か、メチャメチャ充実してる
じゃないですか・・・( ̄◇ ̄;)




ええ・・・
自分の人生がかすんで見えますけども何か・・・



当時の私は、これといった趣味も、特技も、目標も、やりたいことも何もありませんでした。
何となく、ダラダラ毎日を過ごしていました。
休日には友達に声をかけて、BBQだとか紅葉だとか花見だとか理由をつけて
皆で遊びに行って、ガヤガヤ楽しそうにしている写真を撮って
それを見て「ああ、一緒に笑ってくれる友達がいる」と安心していました。
「自分にも存在価値がある」と思いたかったのだろうと思います。
心から信頼しているわけでもないのに友達ごっこをしていました。
(実際、一緒につるんでくれる人なら誰でもよかったのかも・・・)

怠け者で何の努力もしたくなかったので、何かに打ち込むことはせず
ふらふら遊びに行って空虚な心を何とか満たして生きていました。


文章にすると、当時の私は
すごくかわいそうな奴ですね(´∀`lll)




そんな状態だった私には、M子は間違いなく憧れの存在でした。


むしろ、そんなかわいそうな人種・小関は、
こんなにキラキラまぶしい世界にいた
M子とお話ができるなんて!

と感激し、小躍りしていました。


そして、今は病気で休んでいるけど、M子はきっと回復して元のように
キラキラした世界に戻っていくんだ・・・と何の根拠もなく想像していました。

今思えば、私は「そんなキラキラした素敵なM子の友達」になりたい
などという自分勝手な願望を持っていたのかも知れません。

そして、何とかM子の病気を治す方法はないのかな~、と全て自分のためなのに
「M子のため」と勝手に自分を正当化してお節介なことを考える日々が始まりました。


* * *


私は、ようやく行動を起こし、ギターを習い始めました。


遅すぎるスタートですが、気にすることはないのだ・・・
と言いつつ実際は、若くないのに下手な自分がとても恥ずかしく
人には絶対に見られたくないと思っていました。
まだ「趣味はギターです」なんて口が裂けても言えませんでした。


うつ?
そんなのは心の持ちようだ!
単なる甘えだ!


尊敬するギターの先生は、そう言っていました。
先生は、厳しい厳しいスタジオミュージシャンの世界で成功し、自分のギター教室を立ち上げて、何十年も続けている実績があるので、多少の困難で心が折れてしまう人が許せないのかも知れません。

しかし先生はうつ、引きこもり、ニートなど問題を抱えた生徒を多く引き受けていました。
実際に、ギターを習い始めて徐々に自信を取り戻し、元気になった生徒もいるそうです。


「心の持ちよう」なのは確かと思いますが
それはもっとも自分で変えるのが難しいところだとも思いました。

5歳の子供ならまだしも、40年以上生きてきたM子には・・・


先生は「自分で道を切り開けるはずだ」と言いますが、
悪い環境にあって「自分で道を切り開くんだ!」と思えるかどうかは育った環境に左右されると思います。
幼い頃から否定されて、チャレンジ精神を削がれ続けてきたら
つらい状況でも「自分で運命を切り開こう!」なんて概念は持てないと思います。
「悪いのは俺じゃないこの会社だ、この世の中なんだ」
と楽な方向へ楽な方向へと、考える大人になりそうだからです。


つまり、M子は、何かのきっかけで、自分と他者に隔たりを感じ病気になった。
隔たりを埋めたくても、すでに身体が疲れて拒否している。

正確に言うと、隔たりを埋めたくないのかも知れない。

隔たりを埋めるためには、自分や他人や世の中の嫌なところを許さなければならないし、現実を受け入れなくてはならない。
自分の見たくない現実をいつまでも遠ざけていたいがために
病気になるという拒否反応を起こしているのかも知れない。


私も、前を歩いている人が道に唾をはいたり煙草を捨てたりするだけで
人間やめたいなと思うこともありますが・・・(-_-)


それならM子は
「私は、こうでなくてはならない」
「人は、こうであるべきだ」
「世の中は、こうであるべきだ」

という自分の中のルールや、今まで築いてきたプライドを捨てて
気持ちを新たに整理したら、病気は治るんじゃない?
薬もやめられるんじゃない?

とお節介な私は思い始めました。



無知な助言は彼女を傷つけるかも知れないと
心の片隅では思いながら・・・


その1年後、私はバンドを始めました。

PART3に続く


今回も微妙な空気になってしまったので、明るめの画像を貼っておこう。
dave mustaine 若いころ1

若気の至り・・・か・・・( ´ ▽ ` )
関連記事
スポンサーサイト



コメント

mano

こんばんは。(´▽`*)
続き、楽しみにしていました。読ませてもらって、M子さんというのは、何事にも
意識の高い人だったのですね。。完璧主義者かも。。何をするにも、彼女の
スタイルがあるのかもしれません。。仕事も、プライベートも全力投球していた
というか。。(私なんて、、全然だめだよ。。)こんな人いるのですね。。いても
身近には縁がないな。。アリスという映画。。見た事はないけど。。この手の映画
は、ミニシアターでよく上映されるものですね。映画通が行くみたいな。

確かに、自分次第の意識の持ちようで、乗り越えられる事はありますし、そうあり
たいとも思うけど、どうしてもそう思えない人もいるのも事実。。他人からすれば、
え?そんなことで?と思っても、当事者からすれば、やはり乗り越えられない壁
だったりするし。。M子さんは、何があったのでしょうね。。でも、年が離れ、若い
小関さんといる事で、何か気持ちが和らぐ事があったのかもしれません。。
やはり、40過ぎてはね。。同世代は、難しいかな。。
でも、ギターを始めるきっかけが、できたのですね。音楽がその人を救う事はありますよね?ギターの先生、すごいね。。辛い時に音楽聴くとそのころに戻れるというか
(って、私も暗いやん。。(;´∀`)続き、待ってます。
大佐は、そのつらさと、怒りをGにぶつけられたのですね。。こんな時もあったわけ
です。。ラーズも髪の毛あるし。(*´ω`)

小関 文(DAMOIN667)

Re: タイトルなし
こんにちは( ´ ▽ ` )ノ
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
楽しみにしていただなんて言っていただけてとてもうれしいです!
正直、いったいコレは何のために書いているんだ・・・?暗いし・・・オチないし
といろいろ見失いかけているので、とても励みになります。

M子は、意識は高い人ですね・・・たぶん、プライドも高いです。
それだけ自分に課してしまうものも大きかったんだと思います。
自分ならこれだけできるだろう、という期待も大きいのだと思います。
それと現実とが違うと、ギャップに苦しむのかもしれないですね。
・・・と私はM子ではないのではっきり分からないのですが(;・∀・)

アリスは私も見たことはないです。
M子は「ヤン・シュヴァンクマイエル」という映画監督が好きだったようで
このジャケのアリスは彼の撮った作品のようです。
ミニシアター系は、映画通の方から高く評価されることが多いですよね。
映像が美しく、芸術性が高く、ストーリーが分かりにくい、ハッピーエンドではない
映画も何度か挑戦しましたが、必ず眠くなっていました(←凡人)
私はやはりX-MENとかターミネーターとかアホな映画のほうが好きです(*´∇`*)
(アホなんて言っちゃダメですね)

M子の「乗り越えられない壁」はなんだったのか・・・
その後、私は勝手にそれを想像して、勝手にアドバイスを考えますが
思いもよらぬ形でM子の口から聞くことになります。
あ、これは少し先の話ですね( ´∀`; )
しかし、PART3くらいで終わる予定だったのですが
実はまだ書きたいことの3分の1も書いていないという・・・(--;)
無駄に長くなって退屈になりそうなので、次回はオチを考えますw
もう少しお付き合いいただけたら、幸いです(*´∇`*)

M子がギターを始めるきっかけをくれたこと、今では感謝していますよ。
当時の夫や、M子がいたから、きっとギターを始めてバンドを始めて
今の私があるわけで・・・と思うとなんかすごいなぁと思います。

大佐は、今もメタリカにいいたらどうなったのかな?とたまに考えます。
メガデスがあるのは、メタリカの皆さんのおかげなのかな?(;^ω^)
でも、やっぱり自分でバンドを動かしている姿しか、想像できませんね。
人につき従うとかそういうタイプには見えないので
どのバンドに属していてもきっと最後には独立してメガデスやっていたに違いないw
非公開コメント

小関 文

結婚相談所勤務。
レディーススラッシュメタルバンドVALKYRIE(ヴァルキューレ)でGt/Voをしてます。

スラッシュメタル、パワーメタルが好きです。
・・・が、音楽なら何でも好きです。
実はメタルを聴き始めて日が浅いので「これは定番でしょ!」というバンドやアルバムを知らなかったりしますが、温かい目で見守りつつ教えてもらえると嬉しいです。

休日はバスケ観戦などしてます。
Bリーグ始まって以来、大阪エヴェッサを応援し、舞洲でのホームゲームに足を運んだりしてます。
エヴェッサ以外のチームも応援してます。

ツイッターー→@damoin667
メタラーの方、ブースターの方、共通点ある方はフォローします(鍵付きアカウントの方除く)。お気軽にどうぞ。
最近フォローバックが遅れ気味で申し訳ありません。

お知らせ

VALKYRIE -Valkyrie Rising-
(ヴァルキューレ・ライジング)
2018.4.11発売 \2,500-
Valkyrie Rising(ヴァルキューレ・ライジング)CD発売中
以下のサイト、店舗で取り扱い中です。
Amazon
ディスクユニオンHMVオンライン
S.A.MUSICROCK STAKK RECORDS


にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村

twitter

タグリスト